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去年から楽しみにしていた劇場版PSYCHO-PASSを観てきました。
せっかくなので、観た感想をブログに残しておこうと思います。

ということで、以下、ネタバレ含む感想なので、観てないかたは回れ右ー!










観終わったときに感じたのが、朱が法というのものを凄い尊いもの、として捉えているけど、この思想はどこから来たのか、というのが非常に気になりました。これはシビュラシステムも言っていたのだけど、普通に暮らしていればあの世界の中でこういった思想が生まれるとは考え難い(多少、システムに理不尽さは感じたとしても、法のあり方を理解しているかどうかは別、そのような昔の資料がそこまで観られる環境なのか?)。おばあちゃんの存在?がでかいのか?もしれないけど、その辺りは、まだ明らかになっていない。

現在の法制度の在り方って、何か良く判らないけどあんまり関係ないから従っておいて、うまくやってくれるんならそれで良い、みたいなところがありますが、これって、本質的にはシビュラシステムそのものなのではないか、と思ったりします(この辺りSFぽいですね!)。
シビュラシステムも普通の人なら誰も疑問に思わず、結婚相手さえ紹介してくれるから、とりあえず従っておけば安心、というところで、それを検証する人はほとんど居ないわけです。(朱の友達(一般の人々)がそう)

だからこそ、朱が「法を尊い」と言ったことが、非常に痛切なメッセージに聞こえました。
平たく言ってしまえば、法にもっと関心を持て、ということであり、法は尊いものということを思い出せ、と、いうことなのだろうと思います。人が法を得るためにどれだけの歴史があったか、ということを忘れてはならない、とシビュラシステムに言っていましたが、あの場面はかなりのメッセージ性がありました。

そういえば、今回の物語って、当初、日本に侵入した武装勢力の正体そのものは明らかになっていないんですよね。朱が狡噛と出会ってその後いろいろごたごたにまきこまれてうやむやになってしまったけど。傭兵は最初の奴らと関係無さそうだし、この辺りも次回に出てくるのかもしれませんな。次は、システムの根幹を揺るがすような奴ら(複数)が出てくるのかもしれないですね、最後の「システムは進化する」というのが含みを持っている感じでした。

ところで、朱が狡噛と最初に邂逅したときに、「監視官」と呼んだのに対して「その呼び方はやめてください」と拗ねるのが、朱が凄い狡噛に囚われてる(好きとまではいかないけどそれに近い感情)なぁと、感じました。許すまじ狡噛!
宜野座が後半で狡噛に鉄拳を見舞ったのは恐らく私の心情を代弁してくれたと思います(違

ちなみに今回は、宜野座が一番かっこよかったですね、しかも戦闘力かなり上がってて、いつか狡噛みたいになってしまいそうな感じありますねw

後、この劇場版PSYCHO-PASSについては、SFというよりはスパイ+SF要素、みたいな構成になっていたような気がして、個人的にはもっとSFならではのテーマを扱って欲しかったのですが、まぁ、そこは仕方無いですな、十分面白かったし。

ストーリーを抜きにして、今回の舞台になった状況を見ると、イラク戦争の現在に至る経緯と被るところが少しあって、その辺りは戦争をテーマにしている、というところで伊藤計劃の虐殺器官と似たようなところを感じました。
ところで、「世界は伊藤に計劃される」ってナレーション聴いたときに、「駄洒落かよ!」みたいな突込みを入れたくなりました。まぁ、意味的には計画だから、別に間違っちゃいないんだけど、なんか釈然としないというかなんというか。。。

と、イラク戦争の状況と今回の舞台の状況の比較についてせっかくだから書いてみましょう。

まず、今回の舞台は下記の状況でした。

・暴力だけが支配する無法地帯(軍閥が割拠していた)
・一つ強い軍閥が日本の後ろ盾を得て、抜きん出る。
・独裁政治を敷く(シビュラシステムが介入していた)

イラク戦争については

・独裁政権でした
・テロ組織とつながっている
・アメリカが介入

次に、シビュラシステムが今回の舞台に介入した理由は

「治安が崩壊している場所に住んでいる人々の安全と幸福を取り戻すためには、武力的介入が緊急措置として講じられる。」とシビュラシステムは言い、これに対して朱は「システムの勢力を海外に広めたいのでしょう」と言い、シビュラシステムは「最大多数の幸福を実現する。ただし、何をもって最大とするかはその状況如何によって変化する。」ということを答えた、と思います。(若干記憶が怪しい)

これって、イラク戦争でアメリカが「イラクの人々を自由にする」という建前を元に、「利権とか民主化ドミノを起こそうとした」、という構図に結構似ているな、と思えるんですね。まぁ、コレに対して、朱は痛烈に「犯罪だ」と批判しているのですが。。。

そういえば、イラク戦争で反抗勢力に対して最新鋭の無人兵器が投入されたらしい、というのもありましたね。
軍閥のトップの指揮官が、テロ組織を蹂躙する場面ですが、まぁ、これは現実にもそういうことが起こっていたんだろうと思います。

物語の最後は、政権のトップが辞任して選挙が行われる、ということになったけど、年端もいかない少年兵が狡噛の目の前で銃の練習をしているシーンで終わります。アフガニスタン紛争とかに沿うなら、選挙が行われたからといって、ただちに治安が回復することはなく、無法地帯を髣髴とさせるもので、舞台の国の人々にとっては決してハッピーエンドでは無い(内戦状態はいつまでも続く)のかなと考えています。(個人的予想)

後、軍隊の民営化のお話が出ていましたが、これは既に現実に起こっている話で、そのうち戦争も民営化されるような節があります。そのうち、国は軍隊を保有しなくなって、戦争をする際には、お互いに軍事会社を雇って戦争を委託するみたいなことになっても、別に不思議では無いのかなと思ったりします。
実際、昔から傭兵がまとまって外人部隊になった、とか傭兵会社はありますからね。

するメリットはあまり思いつきませんが、もし本当にお金もちなら、一人で一国に対して戦争をすることができるかもしれませんね。そう考えると、「資本」というものが一番の怪物ということになるのでしょうか?





と、つらつらちょこっと真面目な感じでつらつらレビューしてみましたが、全体的に面白かったので、観て良かったなーと思います(小並感)。今年も去年に引き続き映画はどんどん観ていきたいですなー。ではでは。



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Yuy

Author:Yuy
同人音楽の辺りで活動しているYuyのブログです。新譜の情報やなんとなく思ったこと等を書いていきます。